i-papax’s blog

より良い生活の実現に向けて、経済的自由のための資産形成、楽しく充実した生活のための趣味や生涯学習、さらにそれらを支える健康の維持について発信します。

青いザリガニ  外来種を食す!

青いザリガニ 外来種を食す!

f:id:i-papax:20210717145037j:plain

背景 

 淡水の水棲生物を飼育していると、サカマキガイ(外来種)が意図せず水槽内に入り込み、繁殖することがあります。サカマキガイは繁殖力が強いため、飼育する意思がなければ、見つけ次第、直ぐに駆除したいところです。

 また、川や池などでガザガザをしていると、特定外来生物の稚魚や幼魚がタモに入ることがあります。この場合は、生態系への影響を考慮して、その場でリリースするか、殺処分することになります。

 いずれにしても、自然の循環の中で、少しでも無駄になることを少なくすることができれば良いのではないかと考えています。

 そこで、「命」という観点からは、本質的な違いは無いのですが、飼育しているアメリカザリガニが雑食であることを考慮して、駆除する外来種をザリガニの養分とすることで、多少なりとも自然の循環の中で、無駄になることを減らすことができれば、と考えました。

 

(ご存知のとおり、アメリカザリガニ自体も外来種:要注意(検討)※です。人間が手を入れて、外来種を外来種で駆逐することになり、少し皮肉にも感じますし、結局、エゴなのかもしれません。) 

※要注意(検討):外来生物法の要注意外来生物リスト掲載種のうち、被害に係る一定の知見はあり、引き続き特定外来生物等への指定の適否について検討する外来生物

 

サカマキガイ

 サカマキガイ(逆巻貝)は、北アメリカ原産(ヨーロッパにも広く分布しておりヨーロッパ原産という記載もみかけます)の外来種で、巻貝の一種です。学名は、Physa acuta、分類は、マキガイ網モノアラガイ目サカマキガイ科になります。ほとんどの巻貝が右巻であるのに対し、左巻であることがサカマキガイの特徴で、これが名前の由来になっているようです。

 日本では1963年に記録があり、それ以前に日本に移入、定着したと考えられます。日本全国に分布・生息しており、水の汚れにも強いため、用水路や民家の下水溝にもみられるとのことです。

f:id:i-papax:20210717163748p:plain

サカマキガイ(黄色の点線内:分かり難くて済みません)

 サカマキガイは雌雄同体で繁殖力が強く、身近な生態系に生息する在来淡水貝類の生息に影響与える可能性が考えられます。このため、隔離した領域内でサカマキガイ自体を飼育する意思がないのであれば、一匹でも見つけたら、外部の生態系に流出することが無いよう、早めに駆除することが望ましいと思います(個人の見解です)。

 

ザリガニによるサカマキガイの捕食 

 淡水魚を飼育している水槽にサカマキガイが数匹生息していることを見つけました。どのように入り込んだのかは特定できていませんが、水槽内に入れた植物や流木に付いていた可能性があります。

 ザリガニが食べるかどうかは分かりませんでしたが、試しに与えることにしました。

f:id:i-papax:20210717165158p:plain

ザリガニとサカマキガイ

 ピントが合っておらず、映り込みのために見難くて申し訳ないのですが、写真は、ザリガニにサカマキガイを与えたところです。サカマキガイを歩脚(第2胸脚)で捕らえて、口(アゴ脚→大アゴ)に運んだ場面になります。 

 

f:id:i-papax:20210717172016p:plain

ザリガニ:サカマキガイの捕食

 その後、身の部分を大アゴではさみ、貝殻を第2胸脚で引き離すことで、身の部分を貝殻から抜き出したように見えます。

 

f:id:i-papax:20210717172154p:plain

ザリガニ:サカマキガイの捕食

 身の部分はそのまま食べているようです。よく見ると貝殻は割れており、最初に口に運んだ時点で、貝殻の一部を砕き、貝殻ごと身を食べているようです。

 

f:id:i-papax:20210717172435p:plain

ザリガニ:サカマキガイの捕食

 さらに第2胸脚で掴んでいた貝殻部分をアゴ脚に受け渡し、そこから大アゴに運んでいます。

 

f:id:i-papax:20210717172734p:plain

ザリガニ:サカマキガイの捕食

 貝殻部分も大アゴで砕かれて、ザリガニの体内に取り込まれていきます。

 

f:id:i-papax:20210717173004p:plain

ザリガニ:サカマキガイの捕食

 完食したようです。サカマキガイの貝殻はザリガニの捕食にとって問題になるようなものでは無いようです。貝殻ごと食べられてしまった様です。

 

むすび

 サカマキガイは10mm程度まで成長するようですが、今回、5mm程度の大きさのサカマキガイであれば、ザリガニはいとも簡単に捕食できることを確認しました。

 このため、ザリガニを飼育している水槽にサカマキガイが混入した場合は、ザリガニが捕食するため、その繁殖は抑えられる可能性があることがわかりました。

 また、ザリガニを飼育している方は、ザリガニを飼育していない水槽でサカマキガイを発見した場合、サカマキガイを捕らえてザリガニに与えることで、周囲の生態系へ影響を与えることなく、生命の循環の中で対処できる可能性があることがわかりました。

 なお、サカマキガイを捕食することによるザリガニの健康への影響や、寄生虫の危険性などについては不明であることを、最後に注記いたします。

 

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。